犯罪・刑事事件の解決事例
#物損事故 . #慰謝料・損害賠償

経済的全損となった物損事案で,レッドブック価格より高い時価が認められた事例

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金国 建吾 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人金国法律事務所
所在地愛知県 名古屋市中村区

この事例の依頼主

年齢・性別 非公開

相談前の状況

交通事故によって,依頼者車両は経済的全損になりました。依頼者車両はレクサスIS300Hであり,レッドブック価格を前提としても,依頼者車両の時価は445万6000円でした。依頼者は依頼者車両購入時に種々のオプションを付けており,オプションの購入時価格は合計約70万円に上っていました。しかし,相手方から提示されたレッドブック価格は購入時のオプション価格が全く考慮されておらず,その点で依頼者は納得がいっていませんでした。

解決への流れ

中古車市場における依頼者車両と同種・同年式の車両の実際の価格を入念に調査し,その調査の結果に基づき,訴訟において依頼者の車両の時価について詳細な主張を行いました。その結果,裁判所では,依頼者車両の時価について,レッドブック価格をかなり上回る価格が認められました。

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金国 建吾 弁護士からのコメント

物損事案で車両が経済的全損となった場合,相手方保険会社からは,レッドブック価格を提示してくるのが通常です。しかし,このレッドブックによって算出された価格は車両本体のみの価格であり,購入時のオプション価格は全く反映されません。そのため,オプション価格が多額にのぼる場合,レッドブック価格は実際の市場価格とは乖離してしまうことがあります。そのようなときは,この事案のように,中古車市場における実際の価格を調査して車両の時価を主張立証していくのも一つの方法といえます。