この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
【相談内容】30代男性、結婚7年目、小学生の息子と幼稚園に通う娘がおり、面会交流の実現を求めた事案。妻の浮気を巡ってトラブルになり怒ったところ、逆ギレした妻が子どもたちを連れて別居しました。その後、妻から離婚調停と婚姻費用分担請求の調停を提起されたため、ご相談にいらっしゃいました。
解決への流れ
【相談結果】未払婚姻費用や財産分与、慰謝料等についてはお互いに不問としました。月2回の面会をさせるという内容で合意しました。【解決のポイント】相談者としては、離婚自体は致し方ないとしても、子どもたちに会えないことが非常に苦痛でした。したがって、同じ裁判所で面会交流の調停を提起し、離婚と婚姻費用の問題と同時に審理されることになり、裁判官や調停員の説得で調停成立までに事実上の面会が継続して行われました。
今回の事案では、離婚と親権、未払婚姻費用、財産分与、慰謝料、そして今後の子どもたちとの面会と、離婚に伴うあらゆる問題点が審理対象になったが、同じ裁判所での調停だったので、同時審理され、すべてを総合的に捉えて相手側とも協議することが出来ました。もし訴訟や審判に移行すれば、双方とも幾ばくかの金銭給付が命じられ、かつ面会についても月1回程度しか認められなかったであろうところを、上記のように離婚と親権を早期に認めることによって、互いの金銭給付の免除と月2回の面会という結果を得ることが出来ました。本来、お金の問題と子どもの問題は切り離して考えなければいけないところですが、調停という、形式理論にこだわらず全ての問題を総合的に審理、協議できる手続きであったからこそ実現できた結果であると考えます。