この事例の依頼主
女性
相談前の状況
夫と子と同居中の妻から依頼を受け、全員同居したまま離婚調停をしていたところ,ある日突然,妻の仕事中に、夫が子を連れて別居を強行し所在不明となってしまったことから,調停とは別に,子の監護者指定の審判申立て,子の引渡しを求める審判申立て,審判前の保全処分(子の引渡し)をすることになりました。
解決への流れ
相手方である夫は実力行使で子を連れ出してしまいましたが,こちらも実力行使で子を奪い返すことは子にとっても悪影響で相当ではないので,従前の監護状態等を詳細に立証して、正当な手続を進めていきました。その結果,全て当方の主張が認められましたが,相手方は高裁に不服申立てをし,子の仮引渡し強制執行も逃れるなどし,最終的には高裁でも勝訴した後,子の引渡し強制執行(本執行)を行い,無事に子を取り戻すことができました。
子の仮引渡し強制執行や子の引渡し強制執行のため,夜間や早朝に何度も相手方所在地に執行官と共に出向くなど大変な時間と労力も必要としましたが,無事に取り戻しがかない,現在は子も健全に成長し生活しているとのことで,とてもよかったです。