この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
依頼者様は、10数年前から個人事業主として事業をすべく、金融機関や複数のサラ金等に借入れをしていました。しかし、事業に失敗し、数年間、各地で仕事を転々としていたところ、裁判所から給与の差押命令の通知を受け、給与の一部が差し押さえられてしまいました。一部の債権は時効になっていたものの、未返済の借入金は1000万円を優に超えていました。現在の収入では返済が困難であり、給与の差押えで生活に大きな支障が出ているとのことでした。
解決への流れ
まず、給与の差押えは既に実施されていたことから、早急に破産申立てを進める必要がありました。また、借入れ先を全て把握すべく、信用情報機関への照会や、複数回の打ち合わせを行い、債権者に対し受任通知を発送し、支払いの催促を停止させ、依頼を受けてから約2ヶ月後に破産申立てを行いました。債権者や財産についてさらなる調査が必要であったことから管財事件(破産管財人がつく事件)となりましたが、無事免責許可が下されました。
依頼者様とのコミュニケーションをこまめに取ることができたことで、約2ヶ月程度で破産申立てを行うことができました。破産申立てでは、依頼者様から資料を提出いただいたり、多くの事項についてヒアリングが必要となります。免責許可を得るためには、依頼者様の協力は欠かせません。破産申立てに向けて二人三脚で頑張っていければと思います。