この事例の依頼主
20代 女性
相談前の状況
自動車対自動車本線合流地点の一時停止の道路標識に従って相談者が停車中、前方不注意の車両に追突された物損事故。相手車両は任意保険に加入しておらず、当事者同士で示談交渉を行っていました。事故直後から、相手は、相談者に向かって「なぜ止まるのか、一時停止する方が悪い。」と言っていました。相談者から相手に示談のために連絡するも、なかなか応答がありませんでした。応答したときも「貴方のために大げさにしなかった。」等といって、高圧的な態度に終始しました。そのため、相談者が精神的に疲弊した状況で相談にいらっしゃいました。
解決への流れ
《裁判による和解》争点となったのは、事故車両の修理費用でした。相手は、修理費見積に本件事故前の損傷箇所も含めて請求しているのではないかと主張し、全額支払いを拒否していました。保険会社や修理工場などからも情報収集し、丁寧に裁判での証拠を準備していきました。その結果、ようやく相手も自身の非を認め、当事務所が主張する内容にほぼ近い金額で和解が成立しました。
本件では、相手が対物賠償保険に加入していなかったため、相談者は、直接加害者と交渉をしたわけですが、加害者としては少しでも財布から出るお金を減らそうとします。そのために、いろいろ抵抗を示します。およそ考えられないような事を持ち出すこともまれではありません。そのため、それに付き合う被害者は、精神的にクタクタになることもあります。本件は、まさしくそのようなケースでした。小さな事故であったとしても、弁護士に賠償問題の解決を委ねた方が良いと言えます。そうすることで、心穏やかに自身の生活を早期に取り戻すことができるようになります。