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百田節再び「沖縄の2つの新聞はクズ」他の新聞からの批判は「集団的自衛権の行使や」
2015年08月07日 23時22分

自民党の勉強会で「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」と発言したとして、琉球新報と沖縄タイムスから強い抗議を受けた作家の百田尚樹氏が8月7日、東京都内で開かれた記者会見と集会に出席した。記者会見では、自身の発言について、「8割くらいは冗談だ」と断りながらも、「沖縄の2つの新聞はクズや」と述べるなど、百田節を炸裂させた。

この記者会見と集会は、琉球新報と沖縄タイムスの報道が「偏向している」と批判している団体「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」が主催した。呼びかけ人として、百田氏のほか、ジャーナリストの櫻井よしこ氏や作曲家のすぎやまこういち氏らが名前を連ねている。

自民党の勉強会で「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」と発言したとして、琉球新報と沖縄タイムスから強い抗議を受けた作家の百田尚樹氏が8月7日、東京都内で開かれた記者会見と集会に出席した。記者会見では、自身の発言について、「8割くらいは冗談だ」と断りながらも、「沖縄の2つの新聞はクズや」と述べるなど、百田節を炸裂させた。

この記者会見と集会は、琉球新報と沖縄タイムスの報道が「偏向している」と批判している団体「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」が主催した。呼びかけ人として、百田氏のほか、ジャーナリストの櫻井よしこ氏や作曲家のすぎやまこういち氏らが名前を連ねている。

●「しゃべっていることの8割は冗談」

百田氏は6月25日に自民党議員が開いた勉強会「文化芸術懇話会」で、「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」と発言して、物議をかもした。この日の集会に先がけて行われた記者会見で、百田氏は「沖縄の2つの新聞はクズやなと思った」と再び批判を口にしつつ、懇話会の様子を次のように振り返った。

「ある議員から沖縄の世論について聞かれた。そのとき、私は『難しいですね。あの2つの新聞社にめっちゃ頭にきてね。ボクね、琉球タイムス(注:発言そのままです)でしたかね。記事に大きな見出し書かれてね。<百田尚樹また暴言>て。<また暴言>てないやろう。あの2つの新聞から、私は目の敵にされているんで、沖縄の2つの新聞社は本当はつぶさなあかんのですけども』。会場で、どっと笑いが出て終わり。そのあと、勉強会のメンバーと私も含めて、沖縄の新聞社を実際どうするかはという話は一言も出ていない。

それが翌日から、全新聞社から『言論弾圧だ』と。言論弾圧の意味をわかっているのか。沖縄の2つの新聞は直接名指しされているので、怒ってもいいだろうと思うが、それ以外の全新聞が『許さん』と怒った。これ見ていると、『あ、集団的自衛権の行使や』と思った」

さらに百田氏は、「言論弾圧」について、「私の頭のなかでは、国家権力あるいは公的な権力で、言論を弾圧あるいは封鎖する。あるいは、たとえばマフィアのような暴力組織がその言論封鎖する。これが言論弾圧だと思う。名誉毀損だったり、著しく人権を侵害していなかったら問題ない。どこで何を言ようと自由。私は公人でもなんでもない。一民間人、一作家がどこで何を言おうと勝手だ」と語った。

批判一辺倒かと思いきや、「しゃべっていることの8割くらいは冗談」「やっぱり、(沖縄の2つの新聞には)つぶれてもらったら困る」と述べるなど、記者会見で持ち時間とされていた5分を大幅に超えて、20分以上しゃべり続けていた。

(弁護士ドットコムニュース)

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