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客が女性店員に年齢を聞いて暴言、店長は「我慢しろ」という地獄のドラッグストア
勤務先のドラッグストアの客から、「お前、バカだろう」などといつも怒鳴られることに傷ついた女性店員から、弁護士ドットコムに相談が寄せられました。
この客は、自分の思い通りにならないとすぐに店員を怒鳴ったり、店員に年齢や子どもの有無を聞いて、「そんな若いときに子供を作ったのか。やることしか考えてないスケベ女だな」「そんなバカな女と結婚する男もどうせろくなやつじゃないんだろ」など暴言を吐いたりと、やりたい放題だそうです。
女性店員が店長に「出入り禁止」にできないかを相談しても、店長は「我慢するしかない」と動こうとしないそうです。このような店側の対応に問題はないのでしょうか。藥師寺正典弁護士に聞きました。
千代田線直通のJR常磐線各駅停車は「不当な割高運賃だ」、沿線住民が提訴
東京メトロ千代田線に乗り入れるJR常磐線各駅停車の亀有・金町駅を使う住民が10月19日、「不当に割高運賃をとられている」などとして両社と国を相手取り、2万6980円の損害賠償を求めて提訴した。
原告は60代以上が中心の16人。「亀有・金町の鉄道問題を考える会」代表世話人の松永貞一さん(74歳)ら3人と中村忠史弁護士が会見した。
原告らによると都心部に行く際、千代田線を通る「西日暮里乗り換え」とJRだけで行く「北千住乗り換え」では1.3〜1.7倍の差が出るという。定期券はさらに割高となり、1.8〜1.9倍になると訴えている。
中村弁護士は3者に改善の申し入れをしたものの、回答は納得のいくものではなく「やむなく提訴に至った。鉄道事業法がきちんと運用されれば解消されるはず」と説明した。

「右手で隠してたから見せてない」 公然わいせつ容疑で逮捕された港区議の「言いわけ」は通用する?
川崎市の駐車場で、下半身を露出したとして、東京都港区の区議、赤坂大輔容疑者が8月6日、公然わいせつの疑いで神奈川県警に現行犯逮捕された。
報道によると、赤坂容疑者は8月6日午後1時半ごろ、川崎市内の駐車場で下半身を露出した疑いが持たれている。通りかかった10代の女性らに声をかけ、ズボンを下ろしたという。
赤坂容疑者は4期当選の区議で、「都民ファーストと日本維新の会」会派に所属。日本維新の会では、次期衆院選における公認候補となる東京1区支部長をつとめている。
赤坂容疑者は「右手で隠し、左手でズボンを下ろしていたので見せていない」と容疑を否認しているという。しかし、この「言いわけ」によって公然わいせつ罪をまぬがれることはできるのだろうか。鐘ケ江啓司弁護士に聞いた。
セシルマクビー全店閉鎖で「500人解雇」の報道、従業員はこれからどうすればいい?
ギャル系ファッションとして人気を博した「セシルマクビー」(CECIL McBEE)が、全国43店舗の直営店と、ECビジネスの終了を決めた。日本のギャル文化をけん引したブランドだけに、驚きが広がっている。
ファッションビジネス・ジャーナリストの松下久美さんの記事によれば、「無借金経営で、従業員の給与や取引先への支払いはすべて行う」という。
また、この記事の中で、ジャパンイマジネーションのオーナーである木村達央会長兼社長は、解雇対象が500人にのぼること、「僕としては従業員の行き先が一番気がかりなポイントで、できるだけのことをしたい」との考えを明らかにしている。
解雇対象となった従業員としては、このまま働き続けたいと考える人もいれば、応じるにしてもこれからの生活に経済的な不安を抱える人もいるだろう。
事業縮小にともなう解雇には応じなければならないのだろうか。また、解雇に応じるとしても、補償などはどうなるのだろうか。労働問題に詳しい島田度弁護士に聞いた。
製薬営業から弁護士に…異色キャリアの倉重都弁護士が「女性差別」と戦う弁護団に志願した理由
2018年夏、日本を驚愕させる事件が発覚した。東京医科大学の入試で、女性や浪人生の得点を一律減点していたことが明るみになったのだ。
その後、順天堂大学、聖マリアンナ医科大学など、複数の大学で女性の受験生らについて不正な取り扱いがあったことが判明。直後に結成されたのが、「医学部入試における女性差別対策弁護団」だった。被害にあった女性たちを救うべく、有志の弁護士たちが立ち上がった。
そうした動きを見ていたのが、当時司法修習生だった倉重都弁護士だ。まだ弁護士登録をする前だったが、弁護団に連絡して参加を希望したという。
30代半ばで10年以上、働いた製薬会社を辞めてから、弁護士を目指した倉重弁護士。大先輩である女性弁護士の「これまでの人生すべてがあなたのキャリア」という言葉に背中を押され、女性差別問題に情熱を傾けている。(弁護士ドットコムニュース・猪谷千香)
飲食店スタッフ「月200時間残業」でうつ病に…残業代求めて会社を提訴
月200時間を超えるサービス残業を強いられた結果、精神疾患を発症したなどとして、休職中の飲食店の従業員が10月7日、会社と会社社長に対し、未払い賃金や慰謝料など約1100万円を求めて、東京地裁に提訴した。
この会社は居酒屋「筑前屋」など、複数の飲食ブランドを経営する「カスタマーズディライト」(中村隆介社長)。訴状などによると、原告の男性は30代で、2014年6月からタイ料理店「ガイトーン」の複数店舗でオープン作業などを担当した。
男性は2014年6月〜2016年6月までのほとんどの月で、100時間以上の時間外労働を余儀なくされた。200時間を超える月も3回あったという。男性は今年に入って、うつ病と味覚障害を発症し、現在休職中。長時間労働が原因だと主張している。今後は労災も申請する予定だという。
男性には残業代や休日割増賃金などが支払われておらず、会社が支払いを拒否したため提訴したという。男性は「身を粉にして働いて精一杯やったのに、『自分で発症したことだから、会社を辞めて自分の保険で療養しろ』と言われた」と、退職勧奨されたことも明かした。カスタマーズディライトは「みなし残業代は採用しているが、本件でどうなっていたかはすぐに確認できない」と話している。
旅行で「車中泊」、運転席でエンジンかけて酒を飲んだら「飲酒運転」になる?
近年、車中泊をしながら自動車で旅するスタイルが人気を集めています。年末年始にも帰省や旅行で、車中泊をする人が多いのではないでしょうか。
一般社団法人日本RV協会が11月に公表した調査によると、回答した196人のユーザーのうち、93.4%が自動車の旅で車中泊を経験したことがありました。186人のユーザーのうち、5割が1年に10回以上という高い頻度で車中泊を行っていました。
車中泊の旅を楽しむ人たちは、道の駅やSA、PAなどを利用する場合が多いようです。そこでついついご当地の食べ物やお酒も買ってしまいますが、車中泊をしながら車の中で酒盛りすることは許されるのでしょうか。道交法で禁じられている飲酒運転との線引きはどこにあるのでしょうか。中川龍也弁護士に聞きました。
身体接触ない「セクハラ」で労災認定…執拗に食事の誘い、メールでちゃん付け、駅で待ち伏せ
「三菱UFJ代行ビジネス」の元女性社員(20代)が、セクハラが原因で精神疾患を発症したとして、立川労働基準監督署に労災認定されたことがわかった。代理人弁護士が10月22日、記者会見を開いて明らかにした。
女性は当時入社2年目で、直属の男性上司(50代)から待ち伏せされて自宅の最寄り駅までついてこられたり、「こんな気持ちは家内と出会ってから初めて」と恋愛感情をあらわにされたメールを繰り返し送られたりした。
代理人によると、身体接触のないセクハラを主要な理由とした労災認定は珍しいという。
「勇気出してよかった」聴覚障害者の女性、職場の嫌がらせで裁判…オリックスと和解
職場で嫌がらせを受けたなどとして、会社を訴えていたオリックスの正社員で聾唖(ろうあ)者の和田明子さん(48)が3月4日、厚労省記者クラブで会見を開き、和解が成立したことを明かした。
和解調書には、オリックスが今後、(1)聴覚障害のある従業員に対して、目標設定や評価の面談、重要な会議などで手話通訳者を手配する、(2)従業員に対して研修・講習を実施するーーなどの施策に取り組むことが盛り込まれた。和解は2月21日付。
障害者雇用促進法は、民間企業にも差別の禁止や合理的配慮の提供義務を求めている。和田さん側は、オリックスとの和解内容について「法律で企業に求められる合理的配慮を超えたような画期的な内容」と評価している。
「妊娠告げたら音信不通に…」マチアプ恋愛、逃げた彼氏に慰謝料請求 苦痛が癒やされる金額はもらえる?
「彼氏に妊娠を知らせた途端に逃げられました」。弁護士ドットコムに、マッチングアプリで出会った交際相手が音信不通になったという女性からの相談が寄せられました。
相談者は慰謝料と中絶費用の請求をしたいと考えているようですが、このような場合、慰謝料はどのくらい払ってもらえるのでしょうか? 理崎智英弁護士に聞きました。